どんな業界でもそうだと思いますが
大型店舗、量販店に喰われてしまって
個人店というのは些かやりにくい時代になってしまいました。
色々悩んでいると
「時代の流れにあった商売」とか
「お客さんのニーズにこたえられる商売」
なんて簡単に言われますが、
「じゃあ それは何なんですか?
具体的には どんな感じで?」
と聞き返しても 返答は曖昧だったりします。
早い話・・そんな具体的な考えもないまま
ひとまず時代に流れ、お客さんのニーズにこたえて
今のような販売形態になってしまったんじゃないでしょうか?
現在、生き残っている個人店のお商売は
金銭的に余裕がある方の店舗が目に付きます。
いわゆる「道楽」的な部分でやってはるような。
そうか もしくは儲けは出来ないけれど
好きでやっているという方の店舗。
どちらのお店もそうとは思いますが
客を大事にすることは当たり前だけど
客に媚び過ぎず、過剰なサービスは控え
自分の出来る範囲で精一杯の商売をし
また自らの信念のもと それを貫いて
厳しい時期も耐え凌いだお店じゃないでしょうか?
でも そういうお店は 前者に挙げたような
経済的にも余裕がないと厳しいのが現実です。
ないし、何を犠牲にしても・・・的な覚悟も必要です。
それらが伴わないと
やはり生きていく以上 商売として成立しないと無理です。
また客側の協力も必要です。
いざ 商売を始めて痛感したのが
今の方々は何事に対しても
興味がないこと。
また
関わろうとしないこと。
自分に関わらなければ
周りで何をやっても反応を示さない。
というか感じられない不感症な人が多くなっています。
大人がそうですから
子供も必然的にそうなるんでしょうね。
関心があるのは自分に関わること、
そして それが
損か得か
多くの方が、それしかないように感じられます。
それがアカンとか間違っていると言ってる訳でなく
また そうも思いませんが
ただ・・・生きていく中で
それだけでは面白くないんじゃないかなーと思ったり。
私は料理も好きですが こうやってガンプラも好きになりました。
ガンプラを好きになった結果
模型という世界を知り、また友達も広がりました。
物を作ることが好きなので
料理だけに関わらず、模型や工作、手編みに刺繍。
あらゆる物に興味があり またやりたいと思います。
(時間や余裕は伴いませんが)
そして それらは自分の生活に潤いを与え
生活の随所に経験値として活かすことも出来ます。
なのに 結構 今時の大人って
偏見があったり 垣根を作ったり
固定観念に縛られていて
色んな世界を覗こうともせず
関わろうとしないような感じがします。
今の時代は昔と違って
金銭的に余裕があるように思いますが
その分
心の余裕(心の時間的な余裕も)
がなくなってしまっているような・・・。
料理にしても模型にしても何事に対しても同じなのですが
物作りを楽しむ心の余裕。
それを見て 想像する心の余裕。
完成を待ちわびる心の余裕。
自分以外の他のことに興味を示す心の余裕。
そんな余裕がなくなっているような気がしてなりません。
それは客側だけでなく 商売する側も然り。
商売ですから客側よりシビアに損得勘定は計算せなあきませんが
それだけでは商売も成り立たないかなーとも思う訳で。
近所が町工場のオジサンだらけということもありますが
やれ「不景気だ」やら「アカンわ」と嘆いてばかり。
「後継者がいないので この先 この業界は」・・・と憂いでいたり。
私が思うに
嘆いて 憂いで その先に何があるんでしょうか?
もちろん頑張ってはるんですが、空回りもします。
だけど それを踏まえて乗り越えなアカンのに
はなから弱気な姿勢でどうするんでしょう。
不景気やら後継者がないやら
この業界の先をなくしていってるのは
世間や社会だけでもなく
自分たち自身が大きく関わって、担ってきた結果。
それを受け止めて 今までのやり方ではアカンと反省し
自分なりに考えて動かないことには
どうしようもないんじゃないかなと。
個人商売は人対人なんで
商売側の覇気がないと お客にも伝わってしまうような気がします。
空元気でも 笑って商売せんことには
ため息ばっかりついてても前に進めん気がします。
もちろん その気を削ぐようなお客さんが多いんで
滅入る気持ちも分かります。
ましてや模型も外食も生活に必要ではないため
真っ先に削られる対象となります。
それでも尚 来てくれるお客さんに感謝し
そして 新しく来てもらえるように努力し
かつ お客さんにも それらを理解してもらえたなら
いいなーとは思うんですがね。
(現実は厳しいけれど)
ウダウダ書いてると
やっぱり何が伝えたいのか分からなくなりましたが…
一つのお店が閉まってしまったことは悲しいけれど
憂いでばかりいないで
閉店したそのお店がまた出来ることになるよう
これ以上 閉店さぜる得ない状況を作らないよう
いろんな種まきをしたり
客側 商売側 それぞれが
自分たちに出来ることを着実にやっていくほうが
エエんやないかなーと、そして励ましたいなと思った次第です。
もちろん自分自身にってことでも>励まし